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激動の音楽界の未来を守るために戦う三人の音楽戦士たち

小学女児に興奮する音楽戦士たち

音楽の価値とは??
音楽の価値とは??の続き??
(カンジ氏『Broadcast To The Blog』、2013年1月23日)

要約するとこんなかんじです。

  • 女子小学生の以下の姿勢に驚愕
  • ストリーミングで主に音楽を聴く
  • 音質なんて気にしない
  • 無料じゃないなら聴かないかも

この記事を皮切りにいろんなひとが「女子小学生(甘美なひびき)と音楽論をかわすなんてケシカラン!」といろんな形の「おれのおんがくろん」を展開しております。それぞれの「おれのおんがくろん」を読みつつ女神転生に思いをはせていたらなんかムクムクとネタがあがってきたので書いてみました。女神転生シリーズを知らなくても大丈夫だよ!

ロック好き(ロウヒーロー)

  • 音楽は、世界を救ってくださいます。
  • CDを店で買って家で再生するまでが音楽です。
  • 業界に金を落とさないものを生かしてはおけません。

No Music No Life!というかけ声がいまにも聴こえてきそう。ロックがアイデンティティのすべて。ロックを否定する存在を認めない。既存の「音楽業界」という秩序を重んじる。

好きな音楽:
ロック
嫌いな音楽:
ロックをかんじない音楽
愛読誌:
ロッキンオンジャパン
特殊能力:ロック化
なんだかよくわからないものはとりあえずロックにしてしまうことで、ロックを何度でも何度でも蘇らせアイデンティティの崩壊をまぬがれる恐ろしい能力。エアーバンドやアイドルでさえもロックにしてしまう。
弱点:女子小学生
しかし、その無邪気さに途方にくれる姿もまたロックであり、彼らロック好きの自己は保たれつづける。

ニヒリスト(カオスヒーロー)

  • 音楽なんてしょせん暇つぶしなんだよ!
  • 知ってるか?音源よりTシャツのほうがもうかるんだ。
  • 最近の趣味は映画だね。

ロック好きがロックの死を受けいれ自我崩壊し、あらたにロックの死をアイデンティティとしたすがた。カルマ値が低いロック好きの末路。音楽に愛想をつかしているかのように見えて、根底にロックがあることには変わりはなく、ロックへの執着をすてきれていない。ピュアピュアハートと現実にゆれうごく。

好きな音楽:
前衛音楽(ノイズ、ドローンなど)、低偏差値音楽(グラインドコア、初期デスメタルなど)、映画音楽
嫌いな音楽:
商業ロック
愛読誌:
個人ブログ
特殊能力:嘲笑
なんでも笑いから入ることで、入れこんだ対象が否定されたときのアイデンティティの崩壊をまぬがれる能力。また、ロック好きやロックを嘲笑うことでロックの死というアイデンティティを強固にする働きもある。「ロックの死」で味わった恐怖から産みだされた哀しい処世術。
弱点:違法ダウンロード禁止法
いろんな言い訳をして正当化してきた違法ダウンロードに刑事罰がついてしまった。もう恐ろしくてできない。だが音楽に金を払うことはロックな行為であり、ロックの死に反する。ピュアピュアハートは痛みつづける。

進歩主義者(YHVH)

  • 我が音楽観を称えよ。
  • ストリーミングで広がる無限の可能性!
  • 無料コンテンツを商業的に成り立たせるのだ。

ロック好きがロックの死を受けいれたのち、音楽の可能性をあらたに模索しようとしているすがた。その探究心をアイデンティティとしている。ロック好きにもニヒリストにも理解を示す。自らがいちばん音楽のよき理解者であると自負している。懐が深そうに見えるが、その実「懐が深いじぶん」に酔いしれているぶぶんがおおきい。性善説を信じている。

好きな音楽:
高偏差値音楽(インディポップ、エレクトロニカなど)、ジャズ(特にフリージャズ)
嫌いな音楽:
低偏差値音楽(ただし高偏差値要素があるもののみ認める姿勢をとることで懐の深さを演出する)
愛読誌:
SPOON、Pitchfork
特殊能力:長文
ときに経済的、ときに哲学的、ときに感情的にめまいがするほどの長文をしたためることで相手を説得し、「音楽について真剣なじぶん」を印象づける能力。すごくめんどくさい。
弱点:固執
しかし偏った姿勢への固執は「正しく導けばわかってくれる」という考えを破壊する。自らのアイデンティティの拠りどころを失いそうになると、それまでの笑顔は豹変する。固執を排除するためならば暴力も辞さない。

エンディング


ファイル形式への移行はモノがなくなるという点でレコードからCDへの移行以上におおきな変革です。音楽戦士たちが死闘の果てに見るものは、さて……。

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