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UNLIMITS『トランキライザー』が「アニソン化」しないよう祈るばかりです。

歌謡の暗さを焦燥感と結びつけながらも最終的に感傷に落とす。

っていう楽曲単体あるいはアルバム全体の構成や手法は、最近でいうとTHE BACK HORNやムック、あと9mmや凛として時雨らがすでに踏み荒らしまくってる。けども女性ボーカルってのがでかいんですよね。神経症方面とは別の繊細さが加わっている。その繊細さが#5「粉雪のメロディー」などのミドルテンポ以下のバラードを非常に優れたウタモノとして機能させているってのはこのバンドの大きな強みだとおもう。1stから比べて技術力の上昇も明確に見られるし、今後も注目していきたいバンド。

心配事があるとすればアニメ化。彼らが顕著に影響を受けていると思われるTHE BACK HORNなんてガンダム以降シンプルかつ前向きになりすぎて翼をもがれたエンジェル。別にアニメの主題歌の起用されようとまったく関係ないんだけども、むしろ知名度があがるのはよいことなんだけれども、それがきっかけで変に垢抜けて凡々になるのは勘弁。女性ボーカルってのはアニメオタクと親和性が高いから、いやあこりゃ心配なんだよなー。

あとはせっかくの女性ツインボーカルなのに二人の声質が似通っているってのが残念。そこに差を設けて適所で使い分ければさらに楽曲の幅が広がるだろうに。