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BLOOD CULT『We Are The Cult Of The Plains』ってALCEST並みの「発明」じゃない?

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ブラックメタルと異ジャンルの融合、というのはAlcest以降の近年の流行。なぜならブラックメタルってなんか前衛的なかんじするしー。とりあえずスマホ買う!っていう位の感覚でブラックメタルに手を出しちゃえ!

そんななかBLOOD CULT。こいつらもブラックンロールってぇ、ブラックメタルとロックンロールの融合ですぜ…。お、ええ!?ロックンロール!?確かに暗いメタルの始祖と呼ばれるブラックサバスはロックンロールではありまするので不可能ではありませぬが…。

再生。

ブラックメタ…いや、ブラック…ロックンロール!

いや、正直メタルの文脈でロックンロール風のノリが出てる程度だろ、そしてブラックメタル具合は中途半端なんだろ、と侮ってました。あいすみません。

グシャグシャに反響する音質と高速裏打ちツービートとひしゃげたボーカルで残虐悲哀のサウンドを奏でる#1「My Forest Home」はフツウにブラックメタルの良作で、彼らの高い地力が伺えます。その下地があるのに、あるのに、次の#2「Devil’s Sabbath」ではノリッノリ。もう、ノリッノリ。それでも明朗さがまったく感じられないのは悪い音質と執拗なギターソロと、あとたぶんマジメな性格。

アーティスト写真を見る限りブラックメタル特有の格好はしていない。3人がギター構えて並んで座ってるセピア色の写真にドドンと逆五芒星サターンなシンボルが押してあるだけ。ああわかったわかった。オタクだろお前ら。化粧してトゲトゲ着てるやつら見ながら「リア充爆発しろ」とかいっちゃうタイプだろ。内省大好きだろ。内省的にブラックメタルとブラックサバスを突き詰めていったらこんなんなっちゃったんだろ。

ブラックメタル+ポストロックのALCEST。ブラックメタル+ロックンロールのBLOOD CULT。足されたものは新旧真逆。けれども精神的には同じ。猫描いてちょん、猫描いてちょん!な根暗少年の内省世界なのでした。

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