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EA『Au Ellai』で私、瞬殺され、なぶり殺され。

あたま:かすれぐろうる
みぎうで:ひあいぎたー
ひだりうで:おーけすとらたい
あし:どんそくどらむ
そのた:ごすぺるもどき

なにこの最強装備。魔王瞬殺。

しかしながらRPGでも時間をかければ誰でもある水準の最強にはなれるのであって。ではなぜこの魔王は瞬殺されてしまったのでしょうか。

最もでかい理由がその分厚いオーケストレーションであります。前作からソッチの方面が特徴ではあったんですが、バックでほわーんと鳴る雰囲気オプションとしての役割および各パートのつなぎ目にアンビエントを挟み込む中休みとしての役割に留まっておりました。それが今作ではちと異なる。

オーケストラが演出する空間は聴き手に悲哀を植えつける。その悲哀は一撃の重いギターとドラムで爆発。雄弁なギターメロとピアノが追撃をして聴き手を悲哀の向こう側へと誘う。ふたつのメイン部隊が活躍している間もオーケストラは手を抜かない。曲の遅さが故にどうしても隙間があいてしまう部分を埋めて感情をこぼさず昇華する。

通常バンドを支えるのはベースやドラムといったいわゆるリズム隊であるが、こやつらはそのさらに下にオーケストラを据えてしまった。オーケストラが完全に「バンド」として機能しているのだ。そりゃ瞬殺されるでしょう。されたあと、鈍足にじわじわとなぶり殺されるでしょう。されるよね?