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EA『Au Ellai』で私、瞬殺され、なぶり殺され。

あたま:かすれぐろうる
みぎうで:ひあいぎたー
ひだりうで:おーけすとらたい
あし:どんそくどらむ
そのた:ごすぺるもどき

なにこの最強装備。魔王瞬殺。

しかしながらRPGでも時間をかければ誰でもある水準の最強にはなれるのであって。ではなぜこの魔王は瞬殺されてしまったのでしょうか。

最もでかい理由がその分厚いオーケストレーションであります。前作からソッチの方面が特徴ではあったんですが、バックでほわーんと鳴る雰囲気オプションとしての役割および各パートのつなぎ目にアンビエントを挟み込む中休みとしての役割に留まっておりました。それが今作ではちと異なる。

オーケストラが演出する空間は聴き手に悲哀を植えつける。その悲哀は一撃の重いギターとドラムで爆発。雄弁なギターメロとピアノが追撃をして聴き手を悲哀の向こう側へと誘う。ふたつのメイン部隊が活躍している間もオーケストラは手を抜かない。曲の遅さが故にどうしても隙間があいてしまう部分を埋めて感情をこぼさず昇華する。

通常バンドを支えるのはベースやドラムといったいわゆるリズム隊であるが、こやつらはそのさらに下にオーケストラを据えてしまった。オーケストラが完全に「バンド」として機能しているのだ。そりゃ瞬殺されるでしょう。されたあと、鈍足にじわじわとなぶり殺されるでしょう。されるよね?

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FANG ISLAND『Fang Island』がいざなうよお祭りの真っ只中へ!

ボーカルが、ない。

いや、あるよ。フンフン鼻歌唄ってるよ。でもそいつは役割としてはコーラスであってボーカルじゃない。

別にボーカルなくていいんじゃね?っていうか俺最近インスト主体で聴くし(自信に満ちた笑顔)という大2病患者の皆々様、演奏をお聴 きくださぁい。視界が開けるようなオープニングから疾走開始して早10秒…って其処!其処で普通のロックバンドならボーカライゼーション!セクシーな歌声ゴエを響かせるのが筋ってもんじゃねぇかい?しっくりいかないニュースでとりあげられてサムイ思いをすること なるぜ?

なんでボーカルがないのか。答えは「人類皆ハイタッチ」という彼らの信条とMyspaceに掲載されている幼稚園児との戯れにある。唄うってことは「固定される」ってことなんだよ!そんなおさまりのよいアタクシたちじゃなくてよ?そんなまさに「ライブ」仕様の事情。その演奏はまるで熱量製造工場。(さすがに幼稚園ではおとなしくしておりまするが…常識人め!)

唄、っていうかみんなでハッピーにジャンプしようぜ!コーラスしようぜ!なるほど敷居は低い。そしてハッピー。

軟弱な鼻歌とリズムで「みんなハッピーだよね幸福幸福」と自己ご満悦な幸せ押し付けてくる腐れインディ系が養殖されている昨今、この姿勢と圧倒的な熱量で騒ぐことの幸せを体現!盛り上がっている仲間の輪になんとなく入れずに部屋の隅で俯瞰していたら手を差し伸べるあの娘 が笑顔で言うには「ほら、一緒にさわご?」といった妄想をしている暇があったら有無を言わさず君をお祭りの真っ只中へつれてってくれるFANG ISLAND聴けったら聴け!